知識を確実に「理解」すること。その事項(専門用語や判例)を知っているということは「知識」であり、「理解」とは知識を用いて議論してたり、そのうえで自分の見解を持つことができることを意味します。そのためには「知識」に関する多くの文献を読み様々な視点を身につけることが大切です。必ずしも高度な論文でなく、読みやすい本を(たとえば有斐閣アルマシリーズでもよいので)読んでいきましょう。
私は正しい、みんなも正しい。
野球の話。ノーアウト二塁で右打者は、①三塁線送りバント、②ファーストゴロ、③三遊間のヒット性の選択肢があります。①をベターとする監督・コーチは多く、②は外角低めなど徹底して狙われた場合に上から叩きつけるバッティングで進塁打にする技術です、③は強打者です。これが「理解」です。それに対して①だけ知っているということは「知識」ということになります。しかし実際に②ができる選手や、③を許された選手に出会うまでなかなか促されないものです。また三番打者はツーアウトランナーなしで打順の回ってくる機会が多いことから、①二番打者同様に出塁した場合に二盗する俊足が必要だと考えるひともいれば、②四番打者同様に長打の打てる打力が必要だと考えるひともいるわけです。